Mozilla は、Web サイトからパスワード入力を不要としつつ、安全で簡単に使える試験的なログインシステムの開発に取り組んできました。この度、「試験」段階を終え、Persona の最初の「ベータ版」をリリースしました。
Persona は、様々な端末で Web サイトのログインに使えます: すべての主要なスマートフォン、タブレット、デスクトップ上のブラウザ で動作し、よく吟味され、洗練されたユーザ体験をご提供します。私たちは、Persona の 中核をなす API に注力 してきましたが、その基幹部分は高い可用性と安定性を実現しています。
Persona は、The Times 社のクロスワードパズルのサイトで利用されており、モバイル端末でもデスクトップと同じように簡単にログインできます。この動画をご覧ください:
「[Persona] は、OpemID や OAuth よりも容易に使うことができました。なぜなら、JavaScript でクライアントサイドのほとんどのことが行えるからです。」 -- David Somers, News International
Persona はまだ完成していませんが、最初にご紹介 してから過去数ヶ月の間に多くの改良を行いました:
- コードネームを「BrowserID」から「Persona」へ変更し、ブランドを一新しました。
- 全く新しい (改善された) API を開発しました。
- Persona を初めて利用する時の ユーザ体験を能率化しました。
- ログインダイアログに、ログイン先のサイト名とロゴを表示できるようにしました。
- ログインダイアログを改良し、Web サイトの利用規約とプライバシーポリシーへのリンクを含められるようにしました。
これらの変更は、利用者に快く受け止められ、Mozilla 外部からの Persona への注目も集まっています。開発者の皆様は、今が Persona を試す時です。Persona は オープンソースのプロジェクト です。私たちは、メーリングリスト や IRC チャンネル (#identity on irc.mozilla.org) を通じた幅広いコミュニティからのご意見とご協力を喜んで歓迎します。
これは後に続くベータ版の最初のリリースです。この後にも、いくつかのすてきな計画があります。
Persona は、既存のログインシステムと共存できます。導入に時間はかかりません。さらに、Persona のログインはメールアドレスをベースにしているため、サイトの管理者は、ユーザをメールアドレスで直接管理することができます。Persona の ドキュメント をご覧になり、サイトの認証にご利用ください。
[これは米国 Mozilla のブログ記事 Announcing the First Beta Release of Persona の抄訳です。文中リンク先の一部は英語となりますのでご了承ください]