Firefox の新しいベータ版 では、ロケーションバーの左端にあるサイト識別情報のデザインを刷新しました。今回の変更は次のような目標を持って行われました。
- サイトアイコン (favicon) をタブに表示されるものだけにして、主要ユーザインタフェース内の冗長性を減らす
- Web サイトによってサイトアイコンが偽装される可能性を排除することで、セキュリティを高める
- 一貫性のある暗号化インジケータを (再度) 導入する
- Firefox の新テーマ「Australis」実装に向けて、ロケーションバーとその内容をシンプルにする
- サイト識別情報パネルを開くための一貫性のある方法を提供する
- ブックマークのためのドラッグ対象アイテムは残す
それでは、実際に新しいデザインを見ていきましょう。なお、下のスクリーンショットは Mac 版ですが、これらの変更はすべての OS に適用されます。
地球のアイコンは通常のサイトを示し、一貫性のあるドラッグ対象とサイト識別情報パネルを開くための方法を提供します。
SSL 暗号化通信を使用しているサイトでは、(以前あったような) 鍵のアイコンが表示されます。また「https」プロトコルであることも明記されます。
EV (Extended Validation) SSL 証明書を使用しているサイトでは、緑色の鍵のアイコンとサイト運営者名が表示されます。
暗号化されたコンテンツと暗号化されていないコンテンツが混在しているサイトでは、このような小さな警告アイコンが表示されます。
Mozilla のユーザエクスペリエンスチームでは、今後も以下のようなセキュリティに関するユーザインタフェースの改善を予定しています。
- サイト識別情報パネルをよりシンプルにして読みやすくする
- サイトとユーザの関係について、さらに詳しい情報を提供する (何回そのサイトを訪れたかなど)
- 暗号化されていない接続を通じて機密情報を送信しようとしたときに通知する
- あるサイトで初めて情報を送信しようとしたときに通知する
[これは米国 Mozilla のブログ記事 Site identity UI updates の抄訳です。文中リンク先の一部は英語となりますのでご了承ください]