Mozilla Japan ブログ

Mozilla、Firefox、Thunderbird の最新情報をお伝えします

個別記事アーカイブ

旧バージョンの Firefox 3.6 と Thunderbird 3.1 はサポートが終了しました - まだお使いの方は早急に更新を

以前からこのブログなどでお知らせしてきた通り、をもって Firefox 3.6 と Thunderbird 3.1 のサポートを終了させていただきました。今後セキュリティ問題が確認されても修正版の提供は行いませんので、これら旧バージョンをお使いの方には、速やかに最新版へ更新されるようお願いします。

サポート終了の経緯

従来の Mozilla 製品ライフサイクルに従えば、Firefox 3.6 は (Firefox 4 公開の半年後)、Thunderbird 3.1 は (Thunderbird 5 公開の半年後) にそれぞれサポートが終了となる予定でした。しかし、Firefox/Thunderbird 5 で 高速リリースサイクルを採用 した後、企業ユーザからサイクルの見直しを求める声が寄せられたため、法人向け対応を検討する間、これら旧バージョンのサポート期間を延長していました。解決策として「延長サポート版」の 提案を発表 し、Firefox/Thunderbird 10 の公開と同時に 提供を開始、その後 2 サイクル 12 週間を経たことで、今回のサポート終了に至りました。

アップグレードの手順

最新版への更新はもちろん無料で、簡単に行えます。Firefox/Thunderbird の [ヘルプ] メニューから [ソフトウェアの更新を確認] を選択すると、小さなウィンドウに更新の案内が表示されますので、(画面上では切れてしまっていますが) [新しいバージョンを入手する] ボタンを押してください。数クリックで最新版をインストールでき、時間も手間もかかりません。保存されているブックマークやメールなどは自動的に引き継がれます。

あなたがパソコンの管理者ではない場合、このメニューは選択できなくなっており、管理者権限でログインし直してから更新を行う必要があります。会社や学校などで Firefox/Thunderbird を使われている方は、情報システム部門や情報センターにご相談ください。また、一部の Linux に搭載されている Firefox/Thunderbird では自動更新機能が無効化されています。その際の更新方法はお使いのディストリビューションの配布元へお問い合わせください。

最新版の特長

Firefox の最新版は、ページの表示や起動が Firefox 3.6 よりも格段に速くなった一方で、メモリ使用量は少なくなりました。よく使う Web アプリをピン留めできる「アプリケーションタブ」、たくさんのタブも簡単に整理できる「タブグループ」、Android や iPhone とブックマークを同期できる「Firefox Sync」など、新機能を満載しています

Thunderbird の最新版は、ユーザインタフェースの改善、Web 検索機能の追加、スケジュール管理アドオン「Lightning」の正式対応など、モダンなメールソフトとして堅実な進化を遂げています。

どちらの製品も、高速リリースサイクル の採用によって、新機能の追加、パフォーマンスの改善、セキュリティの向上を行った新バージョンを、より迅速かつ定期的にユーザの皆さんへお届けしています。更新の手間を減らす サイレントアップデート化 も進めています。

システム要件

最新版は Mac OS X 10.4 (Tiger) と PowerPC プロセッサに対応していません。Mac ユーザでこの条件に該当する方は、システムの更改をご検討ください。具体的な対応 OS と最小ハードウェア構成は、Firefox システム要件Thunderbird システム要件 に記載されています。

なお、に公開となる次期バージョンでは、Windows 2000 への対応が打ち切りとなります

アドオンの互換性

多くの アドオン は最新版に対応しています。現時点でまだ互換性がないものについては、作者の都合により開発が止まるなどして、今後も更新されない可能性が高いと思われますので、同じような機能を持った別のアドオンを探してください

サポート

最新版への更新後に何か問題が生じた場合は、以下のトラブルシューティング情報をご確認ください。

法人の情報システム部門の皆さんへ

企業、大学、行政機関などで Firefox や Thunderbird を一括導入されている法人向けには、上記の通り 延長サポート版 を提供しています。高速リリースサイクルを採用した通常版では 6 週間ごとにメジャーアップデートが行われるのに対し、延長サポート版ではサポート期間を約 1 年、マイナーアップデートを 6 週間ごととし、動作検証の負担を軽減します。まだ組織内で Firefox 3.6 や Thunderbird 3.1 を展開されている法人では、延長サポート版 への早期移行をご検討ください。

Web マスターの皆さんへ

Web サイトの推奨ブラウザとして「Firefox 3.6 以上」あるいはそれ以前のバージョンを指定されている場合は、「Firefox の最新版」に書き換えてください。法人ユーザも考慮する場合は「Firefox の最新版もしくは法人向け延長サポート版」とするのが良いでしょう。高速リリースサイクルを採用した Firefox の最新版は 6 週間ごとに入れ替わるため、具体的なバージョンの指定はお勧めしません。いずれにしても、Firefox に限らず、サポートが終了したバージョンの使用を訪問者に推奨しないようお願いします。

前後の記事

前の記事: Firefox Flicks ビデオコンテスト、応募締切 (5/2) 迫る! カンヌ映画祭ご招待のチャンスも
次の記事: 今度の Firefox は更新プロセスを簡素化、開発ツールにも 85 以上の改良を実施