今日は次期 Firefox のリリース候補版に相当する、最後のベータビルドが公開されました。問題なければこのベータ版が来週火曜日 (日本時間深夜) にはそのまま最終版としてリリースされる予定です。この新バージョンの Firefox では HTML5 の <menu> 要素を用いたコンテキスト (右クリック) メニューをサポートしますが、アルクネットワークスさんが「英辞郎 on the WEB」でこの機能をいち早く活用してくださっています。

これまでも一部 Web アプリケーションでは独自のコンテキストメニューが提供されていましたが、ブラウザ標準のメニューを無効化して独自のメニューが実装されているものでした。フル画面の Web アプリケーションであればそれも 1 つの選択ですが、一般的な Web サイトではユーザに標準機能が使えない不便を強いるデメリットが大きくなりがちでした。
一方 HTML5 のコンテキストメニューを使えば、ブラウザ標準のメニューの上にサイト独自のメニューを追加できます。既存の未対応ブラウザに悪影響を与えることもなく、数行のコードを追加するだけでさり気なく便利な機能を提供できるのです。
Firefox ではこれからも最新の Web 標準サポートを推進し、Web 開発者の皆さんがより簡単に高度な Web サイトを開発できるようにしていきます。今回「英辞郎 on the WEB」でも導入されたように、既存ブラウザに悪影響なく簡単に使えるところから Web 標準機能を採用し、よりユーザが便利に使えるサイトを作っていただければと思います。