3 月 22 日に Firefox 4 が公開されてから早 1 か月が経ちました。この間、ダウンロード数は全世界で 1 億回を超え、日本国内では 225 万回を記録しました。これほど多くの皆さんに自発的にダウンロードいただいたという事実は、ブラウザの歴史がまた一歩前進したことの証になるのではないかと思います。
Firefox 4 では、ユーザインタフェースががらりと変わっただけでなく、高速化も大きなポイントとなっています。実際にユーザの感想を見ていると「速くなった」と実感されている方が多いようです。動的なページの表示を左右する JavaScript の実行速度は Firefox 3.6 と比べて 7 倍以上。起動時間も短くなりました。
ちなみに、他のブラウザと比べると、どのぐらい速いのでしょうか? Mozilla では比較は行っていませんが、米 CNET の記事でまとめられている JavaScript ベンチマークと起動時間、メモリ使用量の調査結果 が分かりやすく、参考になります (注:V8 と JSGamebench はバーが高い方が良好、他は低い方が良好)。これによれば、Firefox 4 のパフォーマンスは全体的に好成績を収めています。
現在 Firefox 3.6 をお使いの方は アドオン がひとつ更新のネックになるかと思います。アドオンの Firefox 4 対応は、開発者の協力によって従来より速いペースで進んでおり、既に 90% が対応済みとなっています。なお、Firefox 5 以降は、自動テストで互換性の問題が見つからない限り新バージョンへ自動的に対応します ので、今より楽に更新していただけるはずです。
日本時間 27 日 29 日 には、Firefox 4 の最初のマイナーアップデート (バージョン 4.0.1) を公開します。ユーザの皆さんからのフィードバックを元に、デスクトップ版、Android 版共に安定性を高め、細かい問題を修正しました。
旧バージョンをお使いの方には、ゴールデンウィーク中の 5 月 4 日 6 日 から順次、Firefox 4 への更新をポップアップウィンドウでご案内します。この通知画面では Firefox 4 へ数クリックで更新できます (現在でも [ヘルプ] メニューから [ソフトウェアの更新] を選択すれば同様に数クリックで更新できます)。ぜひこの機会に更新あるいは導入してみてください。
4 月 26 日更新: Firefox 4.0.1 のリリースが 2 日延期されたので、日付を更新しました。