日本・中国・韓国の北東アジア 3 国が共同で OSS の普及推進について話し合う会議「北東アジア OSS 推進フォーラム」が 11 月 3 日 ~ 4 日の 2 日間、韓国ソウル市で開催されました。この中で、日中韓各国から選ばれた OSS 貢献者の共同表彰式が行われました。
今回の OSS 特別貢献者賞は、日本側の受賞者として Mozilla Japan 代表理事の瀧田佐登子、韓国側の受賞者が韓国 Mozilla コミュニティーの Seokchan (Channy) Yun さんが選ばれ、受賞者 3 名のうち 2 名が Mozilla 関係者という Mozilla にとっては喜ばしい結果でしたので、今日はその模様を報告します。
授賞式は、ソウルのロッテホテルで 4 日に行われました。会場には、各国の企業や、研究機関、大学、政府関係者などが約 200 名参加されていました。
授賞式後、ワーキンググループ 2 のセッションの時間を使って、今回の受賞者のスピーチがありました。
韓国 Mozilla コミュニティの Channy さんは、長年、韓国のローカライザとして中心的な役割を果たされ、現在、済州大学でオープンソースの授業も担当されているそうです。Channy さんは、一昨年、東京で開催された Mozilla Party 8.0 でもスピーカーとして来日されています。
Mozilla Japan 瀧田のスピーチでは、自身の Mosaic との出会いから、米国 Netscape の開発現場で再認識したソフトウェアの国際化やローカライズの重要性について、ソースコード公開を経て誕生した Mozilla が 1998 年当時から見据えていた「オープンスタンダード」や Web をベースとした「New Application Style」といったビジョン、そして Mozilla がコミュニティと共に目指す「Open Web Innovation」についてお話をしました。
今回、第 9 回目の開催となるフォーラムでしたが、欧米だけでなく、北東アジアの各国でもこうした連携をしながら、オープンソースの普及や実活用に向けての取り組みが、今後、ますます盛んになればよいと思います。