先週東京で開催された オープンソースカンファレンス では、Mozilla がリリースする次の製品やテクノロジーについて紹介する講演をさせていただきました。
ご来場いただいた皆さんに感謝すると共に、東京の会場までお越しいただけなかった方のため、講演時のプレゼンテーション資料を公開させていただきます。
1 つ目の講演「先取り Thunderbird 3」では、Thunderbird 3 に高速な全文検索エンジン Gloda が搭載されることで、メールの管理法が変わるという話をさせていただきました。
Thunderbird 3 では、ユーザの代わりに Thunderbird が全自動でメールやアドレスをデータベース化して管理、整理、関連づけします。全メールを対象とした全文検索も瞬時に行えるようになり、ユーザがフォルダ分けやタグ付け、フィルタの管理を細かくする必要がなくなります。
誰でも簡単かつ確実に自分のメールを管理できるように、メールクライアントソフトがあなたの秘書になっていく第一歩、それが Thunderbird 3 なのです。
2 つ目の講演「Firefox NEXT」では、これからの Web を支えていくプラットフォームを Mozilla がどのように提供していくのか、Firefox 3.1 や Mobile Firefox といった製品の機能や技術を中心にお話ししました。
今の Web を支える技術は 10 年前には既に存在していたものでした。Mozilla では今後も未来の Web を支える技術を創り続けていきます。
セキュリティーやプライバシーは常に最優先事項として改善を続けると共に、フォントをダウンロードしてページを描画する Web Fonts や、画面の大きさに応じて表示を切り替えるメディアクエリーとなど、未来の Web を支える技術を次々とサポートしていっています。
JavaScript エンジンを大幅高速化した Firefox 3 のリリース以降は特に、Web 標準技術による GUI ライブラリが続々と開発されるようになり、いよいよブラウザが本格的なアプリケーションプラットフォームとして利用される時代がやってきます。