Mozilla Japan ブログ

Mozilla、Firefox、Thunderbird の最新情報をお伝えします

個別記事アーカイブ

Firefox OS スマートフォンと 2.6

[ この記事は、米国 Mozilla の Future Releases ブログに掲載された "Firefox OS Smartphones and 2.6" の抄訳です]

以前もお知らせした通り Mozilla はオペレーターを通じたスマートフォンの提供を今後行いません。この決定の主な理由としては、私達がエンユーザに向けての価値提案の優位性と差別化を創り出すことができなかったこと、そして完全なエコシステムを築くことができなかったことにあります。Mozilla のチームとコミュニティは、見事な前進と素晴らしいプラットフォームを創り上げましたが、商用スマートフォン市場での競争に勝利するという状況にはなりませんでした。

Mozilla はこの決定に基づき、コネクテッドデバイスソリューションのプロトタイプ作りをするため、将来の Firefox OS への次のステップへと懸命な取り組みを続けています。この戦略変更を押し進めるため、Firefox OS 2.6 のリリースと共にスマートフォンプロジェクトのサポート終了計画に向けて取り組んでいます。この計画には、スマートフォン、デスクトップ版 Firefox、Android 版 Firefox といった各種プラットフォームを横断する Firefox Marketplace のサポート終了計画も含まれています。

Mozilla のスマートフォン向け OS の開発は 2.6 で終了しますが、OS 資産はスマートテレビとその他の将来のデバイスに使われる予定です。また、このOS 資産をより発展させるため、改善やパッチの提供をしてくださるボランティアメンバーや貢献者、関心のある方々に向けて、Mozilla のプラットフォームはこれまで通りオープンです。

パナソニックのスマートテレビ製品ラインの計画については変更ありません。Firefox 2.6 やその先のリリースをベースにしたスマートテレビ体験をパナソニックと共に引き続き提供できることを喜ばしくい思います。また、素晴らしい Web ベースのコンテンツをスマートテレビに提供すべく、Mozilla は今後も努力を続けてまいります。

これまでの懸命な努力と作り上げたコードは、プラットフォームとしての Web、そしてコネクテッドデバイスでこの先私達が取り組む未来の活動にも大いに役立つものです。その成果として、私たちは 30 を越える Web API を提供し、Web がスマートフォンからテレビといった製品までサポートするのに十分な柔軟性があることを示しました。これはコネクテッドデバイスを次の段階へと進める絶好の出発点に立っているということでもあります。


前後の記事

前の記事: 2016 年 の Firefox のリリースサイクルに関するアップデート
次の記事: コネクテッドデバイスに向けての次の一歩