昨日は、日本でのデータプライバシーデーに向けての活動をご紹介しましたが、米国 Mozilla ブログでは、本日 1/28 に "It's International Data Privacy Day: Help us Build a Better Internet" と題した記事が公開されましたので、以下、記事の抄訳をご紹介いたします。
ソフトウェアをアップデートして Lean Data Practices をシェアしましょう
今日は世界データプライバシーデーです!自分や周りの人のオンラインプライバシーを守るために、どんなことができるでしょうか?誰でもすぐできるプライバシー対策を用意いたしました!
- お使いのソフトウェアを最新版にアップデートするだけで、データプライバシーを守ることができます。
- 企業の皆さんは、透明度を高め、ユーザ自身がデータの扱いをコントロール可能にする Lean Data Practices を取り入れることで、プロダクトやプライバシー面において、より信頼される会社になることができます。
たった 2 つのこのシンプルなことを取り入れるだけで、Web をより良い場所にしていくことができます。
なぜアップデートは重要なのでしょう?
お使いのソフトウェアを最新版にアップデートすることは、単純なことですが、皆さんのオンライン上のプライバシーや安全性を守る上で非常に重要なステップです。古いバージョンのソフトウェアは、ハッカーにとって格好の標的です。新しいバージョンではパッチで修正されているかもしれない脆弱性やセキュリティホールを利用して、ユーザの個人情報を盗み取ることが可能だからです。また、一度攻撃されたコンピュータは周囲のコンピュータへの攻撃にも利用できるため、ご自身のコンピュータのソフトウェアを最新版にすることは、家族や友達のセキュリティを守ることにもつながります。古いバージョンのソフトウェアを使い続けるのは、ブレーキランプが壊れた車を運転するようなものです。緊急性はない様に見えますが、自身や周囲の人を常に危険にさらしていることになります。
Mozilla としても、 Firefox ブラウザのアップデートをなるべく手軽に行えるようにするために、自動的にアップデートされるようにデフォルト設定がされています。他のソフトウェアのアップデートは自動的に行われないかもしれませんが、アップデートの重要性に変わりはありません。
ソフトウェアのアップデートをしたら、ぜひハッシュタグ #DPD2016 と #PrivacyAware と一緒に "I Updated" バッジをシェアしてください、そして家族や友人にもアップデートをすすめましょう!
企業が Lean Data Practices を取り入れるべき理由
本日 Mozilla は、企業やプロジェクトがユーザの信頼を獲得するために取り入れることができる、データの収集や取り扱い方の判断基準となるフレームワークも公開しました。この Lean Data Practices と呼ばれるシンプルな行動指針、並びにそれをチェックするための質問は、次の 3 点から構成されています: ミニマル (lean)に考える、セキュリティを組み込む、ユーザも巻き込む。これら 3 つのコンセプトを取り入れる企業やプロジェクトが増えれば増えるほど、Web 業界全体としてユーザに信頼されるものになっていきます。Mozilla の Associate General Counsel 、 Jishnu Menon によるこちらのブログ記事にて、より詳しく知ることができます。
インターネットの公平性、革新性、そして可能性を推し進める非営利団体として Mozilla は、ユーザがオンライン上での体験を自分で形づくることができるよう、努めています。このためにも私たちは日々プライバシーやセキュリティについて考え、 Mozilla のデータプライバシーの原則に書かれていることを、全てのプロダクトやサービスに組み込んでいます。個人・法人にかかわらず、誰もが健全で、安全で、信頼性の高い Web に貢献することができます。この目標に集中できれば、 Web は更に革新的なものになり、オープンでアクセス可能なものであり続けるでしょう。
Happy International Data Privacy Day!