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Unitfy5 の公開により、1 クリックでゲームを WebGL へ出力できるようになりました

[この記事は米国 Mozilla ブログ Unity 5 Ships and Brings One Click WebGL Export to Legions of Game Developers の抄訳です]

Mozilla はプラグインを入れる必要のない Web 上でゲームの実現を目指して活動を続けてきました。本日その活動が実を結び、Unitfy 5 がリリースされました。今回のリリースには WebGL に出力する機能のプレビュー版が含まれます。Unitfy 5 の開発者は 1 クリックで、作成したゲームをこれまでとは違う形で Web 上に公開できます。WebGL と asm.js のおかげで、プラグインを入れなくてもデスクトップ版のブラウザでネイティブと遜色ないパフォーマンスを実現できるようになりました。

Unity は多くの開発者に利用されているゲーム開発環境です。約半数の開発者が利用していると、 Unity Technologies 社は述べています。Unity エンジンはモバイル向けの開発に適していますが、制作されているコンテンツの多くは Web 技術の利用がより向いているものでした。Unity で作成されたコンテンツはダウンロードサイズが小さい上にメモリの消費量も少く、そのレンダリングパイプラインも類似しているため、Web への移植は自然な流れでした。Unity は開発されたコンテンツをブラウザ上で再生するためのプラグインを公開してきましたが、ブラウザベンダはコンテンツ配信におけるプラグインの数を減らす方向へと動いています。

複数ブラウザ対応への新しいアプローチの必要性と、その実現

Mozilla と Unity Technologies 社は共に Unity 5 で作成されたコンンテンツを標準化された API と JavaScript だけで動作する形で Web へと出力する方法を模索してきました。その結果、IL2CPP とクロスコンパイラである Emscripten を組み合わせることにより、それを実現しました。IL2CPP は Unity Technologies 社の開発した技術で、ゲーム内スクリプトを C++ へと変換します。変換された C++ を Emscripten を用いてasm.js に変換します。asm.js は Mozilla によって開発され、ブラウザ上でありながらネイティブに近い速度で動作するよう最適化可能になっている JaavaScript のサブセットです。変換されたコードは他の Web コンテンツと同様にブラウザ上で動作し、ハードウェアには WebGL や IndexedDB、WebAudio といった標準化された API を通してアクセスします。Unity 5 のリリースにより、開発者が、この変換を行えるようになりました。

「Unity は常に Web 上でのゲームを強くサポートしてきました」と、Mozilla の CTO である Andres Gal は述べています。「Unity 5 に含まれる WebGL 出力機能により、Unity の開発者にとって Web は第一級のプラットフォームとなり、1 クリックでこれまでとは違うユーザに向けてコンテンツを提供できるようになりました。Mozilla はこのことをとても嬉しく思っています。」

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上記の画像をクリックすることで、Unity 5 によって出力されたコンテンツを実際に体験できます。

GDC において Mozilla は WebGL 2 のデモを初めて行います。Unity Technologies 社は Teleporter 再開発し、彼らの技術を体験できるようなデモ展示を行っています。GDC に初披露されるデモによって、Web 上における次世代の 3D を体験いただけます。これ以外にも、Mozilla は Nival 社の Prime World Defender、Dejobaan Games 社による AaaaaAAaaaAAAaaAAAAaAAAAA! for Awesome を含む、WebGL へ出力された Unity 作品を提示しています。なお後者は Dejobaan Games 社のサイトでもプレイ可能です。また Dead Trigger 2Angry Bots も Unity Technologies 社のサイトで公開され、プレイ可能です。

Unity に関するより詳細なニュースは Unity Technologies 社のブログをご覧ください。

GDC における Mozilla の展示に関してはこちらのブログをご覧ください。

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