Mozilla Japan ブログ

Mozilla、Firefox、Thunderbird の最新情報をお伝えします

アーカイブ - 2016 年

Firefox Focus - iOS 向けの無料で簡単に使えるプライベートブラウジング専用ブラウザ

[ 以下は、米国時間 11 月 17 日、英語圏の iOS ユーザー向けに Mozilla からリリースされた Firefox Focus を紹介するブログ記事 "Introducing Firefox Focus - a free, fast and easy to use private browser for iOS" の抄訳です ]

本日、Mozilla は、無料で簡単に使えるプライベートブラウジング専用ブラウザー Firefox Focus を iOS 向けにリリースしました。

FireFox-Focus-Screenshot.png

デジタルライフをコントロールするのが日に日に難しくなっている昨今、インターネットへの信頼を失ってしまったユーザーも多いのではないでしょうか。自分のオンライン上での行動が、端末やアカウントを切り替えてもつきまとっている様に感じる人もいるかもしれません。これに加え、ウェブサイトを埋め尽くす余計な情報量には、息苦しささえも感じてしまいます。こうした理由から、 Mozilla は Firefox Focus をつくりました。Firefox Focus は、デバイス上にウェブの閲覧履歴を残したくない時にお使いいただけます。他人に知られたくない情報を検索しているような時、例えば、プロポーズ用の指輪を探していたり、ラスベガスへの現実逃避を計画していたり、高級品の葉巻を買おうとしていたりする時。あるいは、ただ単にタブもメニューもポップアップも存在しない、シンプルで高速なウェブブラウザーをお探しかもしれません。

Firefox Focus は、そんな方にぴったりなブラウザーです。

Firefox Focus は、ウェブ上であなたを追跡する多くのサイトの追跡機能 (トラッカー) をデフォルトでブロックします。プライバシーやクッキーの設定を変更する必要はありません。ブラウジング後にはワンタップで全ての痕跡を消去できるので、何も心配することなくウェブの閲覧が出来ます。消去するためにメニューを開く必要すらありません。

Focus2.png

追跡機能は、モバイルでウェブを閲覧する際の速度低下の大きな原因のひとつです。 Firefox Focus は、こうした追跡機能をブロックするため、多くのサイトでページの読み込み速度が速くなったように感じられることでしょう。また、中には、追跡機能なしでは使用できないサイトもあります。そのようなサイトによる追跡を許可し、閲覧を続ける場合は、該当のサイトを Firefox または Safari で簡単に開くことができます。

Firefox Focus についての皆さんからのフィードバックをお待ちしています。

Firefox Focus は、App Store よりダウンロード可能です。なお、Firefox Focus は、Safari 向けのコンテンツブロッカーアプリとしても引き続きお使いいただけ、 Safari と Firefox Focus の両方でプライバシー保護機能を使用できます。

iOS-Focus_3.png

補足情報: Firefox Focus は、現在、英語版のみの提供となります。

最新版 Firefox が本日リリース

デスクトップ版および Android 版 Firefox の最新版を本日よりご利用いただけます。今回のリリースに含まれる新機能や変更点については、リリースノートページにてご案内しております。

なお、Mozilla や Firefox に関するニュースを近日中 (数週間以内) にご案内できる予定ですので、ぜひ、こちらのブログをチェックいただければと思います。

詳細情報

インターネットの安全を守る上での Mozilla の役割: 皆さんのご協力も必要です

この記事は米国 Mozilla Blog の記事 "Our Role in Protecting the Internet -- With Your Help" の抄訳です。

インターネットのセキュリティは利用者全員で守っていく必要があります。先日の記事 でこの事について触れましたが、今回は、このテーマを掘り下げ、インターネットを守る上での Mozilla の役割、そしてその役割がインターネットの他の関係者との相互の協力によって成り立っていることについてお話しします。


安全なブラウザ-づくり

Firefox はインターネットの重要な一部分であり、それを守ることは Mozilla の役割です。世界には、Firefox を通してウェブにつながっているユーザーが何億人も存在します。Mozilla が Firefox に搭載するユーザーに寄り添ったセキュリティ機能を、こんなにも多くの方々に使っていただいていることは喜ばしい反面、たったひとつの脆弱性によって、こうしたユーザーのコンピューターやスマートフォンが悪意のある者に乗っ取られてしまう危険性もあります。そのため、Mozilla では、Firefox の脆弱性をいち早く発見し、修正することに多くの労力を注いでいます。 社内のエキスパート集団によるチェックに加え、 Mozilla では、長い歴史を誇る バグ報奨金プログラム を通してセキュリティ研究者が脆弱性を報告できるしくみを用意しています。今年だけでも Mozilla 外の研究者によって Mozilla 社内では発見できなかった130 以上もの深刻な脆弱性が報告されました。このセキュリティ研究者のコミュニティ無くしては、今ほど安全な Firefox は存在しません。

また Mozilla では、こうした脆弱性を未然に防ぐための基礎技術にも投資しています。 たとえば プログラミング言語 Rust は、特定の種類の脆弱性が起こり得ない設計になっており、かの悪名高き Heartbleed もこれに含まれます。Rust では、こうした脆弱性をはらんだプログラムを書くことが、そもそも不可能となっています。 Rust は Mozilla 発のプロジェクトですが、1500 を超える貢献者 の存在なくしては、これほどまでに早く成熟することはなかったでしょう。 Firefox 内でも Rust の使用が始まっています が、Mozilla コミュニティでは、既に Rust を使って Unix の 中心的ユーティリティ を置換する Doom Renderer や、すべて Rust で書かれた OS までも が作られています。これらはすべて、多くの脆弱性に対する安全性を備えています。

また Mozilla では、Tor Project との密接な協力を通し、ブラウザーの安全性に貢献しています。 Tor Browser とは、Firefox から派生しプライバシー機能が強化されたブラウザーで、ユーザーは匿名性を保ちながらウェブを閲覧することができます。たとえば SecureDrop というシステムを使えば、情報提供者が身元情報を守りながら記者に Tor を通じて書類を送信することができます。Tor コミュニティの貢献によって生まれたアイデアやコードの数々は、貴重なもので、Mozilla としても大変感謝しています。彼らがウェブにもたらしたイノベーションを Firefox に統合し、ユーザーにさらなるプライバシー機能をできるように密接に協力しながら進めています。


安全なウェブに向けて

ウェブはもちろん Firefox だけで構成されているわけではありません。 さまざまなコンピューターや人、企業が協力しながらネットワークを作ることによって出来上がっています。 Mozilla のセキュリティエンジニアは、こうしたウェブエコシステムの各プレーヤーと協力しながらウェブ の基礎技術の安全性を向上できるように努めています。

こうした活動の一部として、Internet Engineering Task ForceWorld Wide Web コンソーシアム といった標準化団体との協働を行なっています。これらの組織は、ブラウザベンダーやサーバーオペレーター含め、ウェブをより良くしたいと考えるメンバーが集う場所でもあります。 Mozilla のスタッフも先導して 暗号化通信の基本システムウェブログイン のセキュリティ向上の取り組みを行っています。しかしこれらの活動は、他の組織とコラボレーションがあってこそ初めて成功します。 一例を挙げると、先日、 Mozilla は Google、Facebook、Cloudflare、INRIA を含む各社と共に、最新の暗号化プロトコルのテストや、各ベンダーが協力して作る様々なシステムのデモンストレーションを実施しました。

Mozilla が担うもうひとつの役割として、 Mozilla Root Certificate Program の維持があります。これは、 Firefox を含む多くのオープンソースプロジェクトが利用している、信頼できる電子証明書を見分けるためのツールです。電子証明書の信頼性を担保することは、ウェブ自体の信頼性を保つことに直結します。 その中で Mozilla は、唯一、完全オープンなコミュニティベースで信頼できる証明書を判断するプロセスを有するブラウザです。

そして最後に、エコシステムに穴がある事に気づいた際、その穴を埋めることも Mozilla の一つの役割です。たとえば数年前、 私たちは証明書を取得するプロセスの煩雑さやコストが、ウェブのセキュリティの足を引っ張っていることに気づきました。そこで Mozilla は、EFF、Cisco、Akamai やその他多くの企業と協力して Let's Encrypt というウェブサイト向けに無料で自動的に証明書を発行する認証局を立ち上げました。立ち上げ後 1 年足らずで、 1400 万以上ものサイト に証明書を発行しました。これらのほとんどは、それ以前は証明書を持っていないサイトでした。これは、業界内の各パートナーやコミュニティからの貢献者の協力があってこそ達成できた偉業です。


セキュリティのコミュニティをつくる

インターネットのセキュリティ向上が直面する課題は、決して技術的な挑戦だけではありません。正しい知識を持って、インターネットセキュリティ向上のため、政府や企業が良い判断を下す手助けができる人々のコミュニティが必要となります。そのため、Mozilla では今年、暗号化通信についてより多くの人々に知ってもらうためのキャンペーン を打ち出しました。そして現在も、継続してインターネット上で安全性を守るの方法について普及活動 を行なっています。

また、仲間であるオープンソースコミュニティへの援助を通じて、彼らのプロジェクトのセキュリティ向上にも貢献しています。 Mozilla Open Source Support (MOSS) プログラム は、対象プロジェクトのセキュリティを向上させるために、今年、 80 万ドル以上の寄付を行なっています。 MOSS 助成金は、これまで Tor、TAILS privacy-enhanced operating systemCaddy HTTP server (自動的にセキュリティをて提供するサーバー) 、複数のセキュリティ監査 をはじめ、その他多くのオープンソースセキュリティプロジェクトに支援を行いました。


全員の協力が必要です

ご覧いただいた通り、 Mozilla が行っているセキュリティに関する取り組みは、独立した研究者、政府機関、同業他社パートナー、ユーザー含め、セキュリティに関わる全ての人が行っている取り組みと深く関わりがあります。そしてどのメンバーも、全体に欠かせない一部です。ひとつでも欠けてしまえば、ウェブの安全性は損なわれます。 Mozilla のセキュリティチームの活動に興味を持った方は、ぜひ私たちの Security Blog をフォローしてください。

ゼロレーティングに立ち向かうアイディアコンテストを開催します

Mozilla 会長の Mitchell Baker は昨年、自身の ブログ で、特定のアプリやコンテンツの利用時にデータ通信量が無料になる仕組み「ゼロレーティング」に対し、インターネット上のデータを全て同じように扱う「イコールレーティング」という考え方を提唱しました。

これは、「インターネットは、全ての人に開かれた公共の資源であり続けなければならない」という Mozilla の根幹となる考え方に対して、大きな資本を持つ大企業だけがゼロレーティングの仕組みを使って消費者を囲い込むことで、小さなベンチャー企業が市場に参入することが困難になりかねないこと。そして、この仕組みでは、インターネットのほんの一部分にしか参加する事ができないことを懸念するものです。

Mozilla では、こうした考え方を実現するため、"Equal Rating Innovation Challenge" というアイディアコンテストを実施します。イコールレーティングの考えを具現化できるアイディアを世界中から募集し、実現の可能性があるプランには、賞金とメンタープログラムでビジネス化を支援します。日本からももちろん応募可能ですので、ぜひご参加下さい!

[以下は、米国 Mozilla Blog の記事 "Bringing the Power of the Internet to the Next Billion and Beyond" の抄訳です]

次の 10 億人がインターネットに参加するために


入賞者には合計 25 万ドルの賞金とエキスパートによるメンタリングを提供。すべての人がインターネットに参加するためのアイデアコンテスト「Equal Rating Innovation Challenge」を Mozilla が主催します。

性別や収入、住んでいる地域に関わらずすべての人が平等に参加可能になってこそ、インターネットはその力を最大限まで発揮できると Mozilla は考えています。しかしデジタル・デバイドは現在も根強く存在しています。World Economic Forum の調査によればいまだ 40 億人もの人 がインターネットへアクセスできていません。これは、世界人口の 55% 以上にも値する数値です。貧困や過疎に悩む一部地域では、必要な設備が整っていません。高速の有線あるいは無線インターネットを利用できる過疎地域は全体の約 30% にとどまります。一方で、自分の言語でのコンテンツが無いという理由からインターネットを利用しないという人もいます。また World Wide Web Foundation のアンケート調査によると、女性のインターネット利用率は全体の 37% で、男性の 59% を大きく下回っています 。

しかし、ただインターネットへのアクセスを提供すれば問題が解決するわけでもありません。選抜された一部コンテンツしか提供できなかったり、一部プロバイダによる囲い込み (Walled Garden) が起きたりしていては、インターネットのプラットフォームとしての強みを支える、誰もが参加できる民主性が失われてしまいます。 2015 年には Mitchell Baker が彼女のブログで「イコールレーティング」という概念を提唱しています 。以来、 Mozilla は USヨーロッパ 、そして インド にて、 ネットニュートラリティ (ネットワーク中立性) を推進する政策形成に関わってきました。本日、 Mozilla の Open Innovation Team は実践的で行動ベースの新たな試みを始めたいと思っています。

こうした想いから、 Equal Rating Innovation Challenge をグローバル規模で始動させます。このチャレンジは次の 10 億人をインターネットに参加させるイノベーションを醸成するためのものです。新たな層へインターネットへのアクセスを提供するためのクリエイティブな解決策を発見することが目的です。ここで言う解決策とは、コンシューマ用のプロダクトやモバイルサービス、新規ビジネスモデルやインフラ整備のアイデアなど、幅広く含みます。優秀なプランには、その実現に向けて Mozilla より合計 25 万 US ドルの資金と、エキスパートによるメンタリングが提供されます。

equalratingchallenge-logo-600x332.jpg

グローバルなデジタルリテラシーを醸成し、オープンなインターネット上で多様なコンテンツへのフルアクセスをすべての人の手に届ける 創造性に富んだで拡張性の高いアイデア を、世界中の起業家、デザイナー、研究家、そしてイノベーターの皆さんから募集しています。特に、当該地域に関する知識や情報に基づいたアイデアを歓迎します。私たちの目標は、世界中からの応募を受け入れることです。

今回授与される 250,000 米ドルの賞金は、以下の 3 つのカテゴリの入賞者で分配されます。

  • Best Overall (主要指標は拡張性の高さ)
  • Best Overall Runner-up (2 位入賞)
  • Most Novel Solution (実験的でありながらも実現可能性の高い案に授与)

授与される賞金はコンシューマー向けのプロダクトを市場にリリースするのに充分な額、あるいはインフラ整備のアイデアに関しては、さらなる資金を調達するまでの期間をサポートできる額となるでしょう。

2016 年 11 月 1 日に募集開始し、2017 年 1 月 6 日に応募を締め切ります。応募のあった案はすべて外部の専門家集団によって 1 月中旬までに精査されます。選考を通ったセミファイナリストは 3 月上旬のデモンストレーションに向けてプロジェクトのメンタリングを受けることができます。入賞者は 2017 年 3 月末に発表されます。

banner-submission.png

チャレンジ開催と同時に、www.equalrating.com というサイトも公開しました。ここでは Equal Rating Innovation Challenge に関する背景情報や教材が提供されています。 イコールレーティングを理解するために便利な 3 つのキー・フレームワーク について学ぶことができます。また、この問題に関する様々な統計情報も見ることができるので、インターネットの普及率が男女参画、教育、経済の他、さまざまな社会事象へ与える影響について知ることができます。 レポート のセクションでは、現在飛び交っている議論の各スタンスについて知ることができます。今後数週間に渡って、チャレンジの詳細について知ることができる Web セミナー (Webinar) のシリーズも公開していく予定です。これらの Webinar が、さらなる議論や Q&A のきっかけになることを期待しています。すべての人にインターネットへのアクセスを提供することは、私たちの時代の最大のチャレンジのひとつでもあります。これは、決して単一の組織の力によって解決できることではありません。ぜひ、周りの人にもこのチャレンジについて知らせてください。そして、革新的で拡張性のある アイデアを提出 し、次の 10 億人 (そしてそれ以降も) にインターネットへのアクセスを提供しましょう。この壮大なチャレンジに、Mozilla と一緒に挑戦しましょう。

Maker Party 2016 : より良いインターネットのため立ち上がりましょう

今年も Mozilla の Maker Party が 10 月 11 日から 1 ケ月間の予定で開催されています。誰もが自由に利用できるコンテンツを増やし、ウェブから新しい文化やイノベーションが生まれるよう、写真やイラストなどコンテンツをみんなで Make し、ウェブ上に公開しましょう!

Maker Party に参加するもっとも簡単な方法は、自分で撮影した写真や自分の作品を、公共の財産として誰でも無条件で利用できる「パブリックドメイン」にして、世界中の人々に自由に使ってもらえるよう公開することです。自分の作品をパブリックドメインとして公開するには、Flicker 等の CC0 ライセンスを設定できるサービスを使うか、ご自身のウェブページでパブリックドメインとして公開してください。そして、ぜひ #cczero タグを付けて SNS で共有してください。

今年の Maker Party のテーマは、EU の著作権法の改正です。EU では現在、著作権法の改正が議論されています。この議論の中には、有名な建物が写った写真や、背景に著作物が映り込んだ映像や合法の範囲内の二次創作が違反と見なされ、自動削除されるといった懸念が上がっており、EU に限らずウェブやインターネットの在り方や文化に影響を与える項目も含まれています。

[ 詳しくは、米国 Mozilla Blog の記事 "Maker Party 2016 : Stand Up for a Better Internet" でご紹介していますので、以下の抄訳をご覧下さい。]

----------------------------------------------------------------------------------------------------

オンラインで創造活動する人を応援する毎年恒例の Mozilla Maker Party ですが、今年は時代遅れになってしまった EU の著作権法に立ち向かいます。記事本文を読んで、参加方法についてご確認ください。

今年も Maker Party の時期がやってきました。

Mozilla では毎年、オンラインでの学びと Making を応援するグローバルイベントを開催しています。世界中の誰もが参加できるイベントです。Maker Party では、アーティストが教育者と、活動家がプログラマーと、起業家が Maker と、さまざまな出会いが生まれます。例年通りの向上心を持って集結すると同時に、今年の Maker Party にはひとつのミッションがあります。それは、 EU の著作権法に挑むことです。現在の EU 著作権法は、オンラインでの学習や制作に支障をきたすものとなっています。この法律が課す制約は、ヨーロッパ全体のクリエイティビティやイマジネーション、表現の自由をを削いでしまいます。この件については Mozilla の Denelle Dixon-Thayer によるこちらの ブログ記事 で詳しく読むことができます。

より多くの人に知ってもらい、行動を促すことによって、 EU の著作権法を 21 世紀により適したかたちにアップデートすることができるでしょう。

ここ数ヶ月間にわたって、たくさんのインターネットユーザーが Mozilla が制作した映像を視聴し、請願書に署名を連ねました。そして今回は、皆さんがお住いの地域での Maker Party で使える、著作権法について学ぶためのさまざまなアクティビティについてご案内します。

Maker Party は 10 月 11 日より開始します。以下のアクティビティを行って、ぜひ参加してください。

#cczero ヒーローになろう

各地で開催・参加可能な各種ライブイベントに加え、世界中のデジタルコミュニティが参加できる方法も用意しました。

世界各地の Mozillian がひとつになれるように、"contribute-a-thon" を開催し、 パブリックドメインの画像数を増やします。この運動によって、オープンなインターネットが成し遂げられることを世界に見せつけましょう。この運動は「パブリックドメインはインターネットの繁栄を後押しする」というメッセージと共に行います。

#cczero ヒーローのイベントページを見て、参加方法をご確認ください。投稿する画像は、自身が著作権を所有している必要があります。楽しい画像、シリアスな画像、アーティスティックな画像など、どんな画像でも構いません。詳細と参加はこちら

Public Domain や Creative Commons に画像を貢献する方法については、こちら をご覧ください。

02_makerparty.jpg

Post Crimes

EU の時代遅れな著作権法がどんなものであるかを体験できるアプリを制作しました。例えば、公共のランドマークの写真を投稿することは、違法行為になる可能性があります。 Post Crimes の ウェブアプリで遊んで、エッフェル塔の夜間ライトアップディスプレイやデンマークの人魚姫の像とセルフィーを撮りましょう。

撮影したセルフィー画像はポストカードにして Member of the European Parliament (欧州議会議員) に送ってみましょう。 ヨーロッパの政策立案者に現在の著作権法がどれだけ時代遅れであるかを見てもらい、改正を促しましょう。詳細と参加方法はこちら

Meme School

驚くべきことかもしれませんが、EU の一部では meme (ミーム) を作ることは違法行為にあたります。なぜならば 現在の EU の著作権指令は、パロディーや引用を著作権侵害の例外として明示的に含めていないからです。

Mozilla と一緒に立ち上がって、ミームがもたらすクリエイティビティやウィット、さまざまな表現の自由を一緒に守りましょう。この Maker Party のアクティビティでは、友達と一緒に著作権法の複雑さについて話し合うことができます。 詳細と参加方法はこちら

jerT0QlBSxplJIEuYs9hcvVzN45cKvQoeyKzsEsArbRFcknsfSW720mXzCthTgb7gQ-pHoj5QZSHsfcw1339-h575.jpg

今年の Maker Party ではどんなものが作られるか、私たちも楽しみにしています。Maker Party に参加することは、 EU の著作権法の改正に立ち向かうことでもあります。 そしてそれは、インターネット上のイノベーションとクリエイティビティ、そしてたくさんの機会のために立ち上がることでもあります。

以前の記事