今年も Mozilla の Maker Party が 10 月 11 日から 1 ケ月間の予定で開催されています。誰もが自由に利用できるコンテンツを増やし、ウェブから新しい文化やイノベーションが生まれるよう、写真やイラストなどコンテンツをみんなで Make し、ウェブ上に公開しましょう!
Maker Party に参加するもっとも簡単な方法は、自分で撮影した写真や自分の作品を、公共の財産として誰でも無条件で利用できる「パブリックドメイン」にして、世界中の人々に自由に使ってもらえるよう公開することです。自分の作品をパブリックドメインとして公開するには、Flicker 等の CC0 ライセンスを設定できるサービスを使うか、ご自身のウェブページでパブリックドメインとして公開してください。そして、ぜひ #cczero タグを付けて SNS で共有してください。
今年の Maker Party のテーマは、EU の著作権法の改正です。EU では現在、著作権法の改正が議論されています。この議論の中には、有名な建物が写った写真や、背景に著作物が映り込んだ映像や合法の範囲内の二次創作が違反と見なされ、自動削除されるといった懸念が上がっており、EU に限らずウェブやインターネットの在り方や文化に影響を与える項目も含まれています。
[ 詳しくは、米国 Mozilla Blog の記事 "Maker Party 2016 : Stand Up for a Better Internet" でご紹介していますので、以下の抄訳をご覧下さい。]
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オンラインで創造活動する人を応援する毎年恒例の Mozilla Maker Party ですが、今年は時代遅れになってしまった EU の著作権法に立ち向かいます。記事本文を読んで、参加方法についてご確認ください。
今年も Maker Party の時期がやってきました。
Mozilla では毎年、オンラインでの学びと Making を応援するグローバルイベントを開催しています。世界中の誰もが参加できるイベントです。Maker Party では、アーティストが教育者と、活動家がプログラマーと、起業家が Maker と、さまざまな出会いが生まれます。例年通りの向上心を持って集結すると同時に、今年の Maker Party にはひとつのミッションがあります。それは、 EU の著作権法に挑むことです。現在の EU 著作権法は、オンラインでの学習や制作に支障をきたすものとなっています。この法律が課す制約は、ヨーロッパ全体のクリエイティビティやイマジネーション、表現の自由をを削いでしまいます。この件については Mozilla の Denelle Dixon-Thayer によるこちらの ブログ記事 で詳しく読むことができます。
より多くの人に知ってもらい、行動を促すことによって、 EU の著作権法を 21 世紀により適したかたちにアップデートすることができるでしょう。
ここ数ヶ月間にわたって、たくさんのインターネットユーザーが Mozilla が制作した映像を視聴し、請願書に署名を連ねました。そして今回は、皆さんがお住いの地域での Maker Party で使える、著作権法について学ぶためのさまざまなアクティビティについてご案内します。
Maker Party は 10 月 11 日より開始します。以下のアクティビティを行って、ぜひ参加してください。
#cczero ヒーローになろう
各地で開催・参加可能な各種ライブイベントに加え、世界中のデジタルコミュニティが参加できる方法も用意しました。
世界各地の Mozillian がひとつになれるように、"contribute-a-thon" を開催し、 パブリックドメインの画像数を増やします。この運動によって、オープンなインターネットが成し遂げられることを世界に見せつけましょう。この運動は「パブリックドメインはインターネットの繁栄を後押しする」というメッセージと共に行います。
#cczero ヒーローのイベントページを見て、参加方法をご確認ください。投稿する画像は、自身が著作権を所有している必要があります。楽しい画像、シリアスな画像、アーティスティックな画像など、どんな画像でも構いません。詳細と参加はこちら
Public Domain や Creative Commons に画像を貢献する方法については、こちら をご覧ください。
Post Crimes
EU の時代遅れな著作権法がどんなものであるかを体験できるアプリを制作しました。例えば、公共のランドマークの写真を投稿することは、違法行為になる可能性があります。 Post Crimes の ウェブアプリで遊んで、エッフェル塔の夜間ライトアップディスプレイやデンマークの人魚姫の像とセルフィーを撮りましょう。
撮影したセルフィー画像はポストカードにして Member of the European Parliament (欧州議会議員) に送ってみましょう。 ヨーロッパの政策立案者に現在の著作権法がどれだけ時代遅れであるかを見てもらい、改正を促しましょう。詳細と参加方法はこちら
Meme School
驚くべきことかもしれませんが、EU の一部では meme (ミーム) を作ることは違法行為にあたります。なぜならば 現在の EU の著作権指令は、パロディーや引用を著作権侵害の例外として明示的に含めていないからです。
Mozilla と一緒に立ち上がって、ミームがもたらすクリエイティビティやウィット、さまざまな表現の自由を一緒に守りましょう。この Maker Party のアクティビティでは、友達と一緒に著作権法の複雑さについて話し合うことができます。 詳細と参加方法はこちら
今年の Maker Party ではどんなものが作られるか、私たちも楽しみにしています。Maker Party に参加することは、 EU の著作権法の改正に立ち向かうことでもあります。 そしてそれは、インターネット上のイノベーションとクリエイティビティ、そしてたくさんの機会のために立ち上がることでもあります。