Windows、Mac、Linux、Android に対応する Firefox の最新ベータ版 をテスト用に公開しました。今回のベータ版には、Web サイトや Web アプリケーションの作成や修正をより素早く簡単に行えるようにする、新たな開発者向けツールを組み込みました。また、Firefox Sync の改良も行い、パソコンとモバイル端末の同期をより手軽に始められるようにしました。
Web 開発者向けの新機能と改良
フルスクリーン API: 画面全体を活用する Web アプリケーションを開発できるようになりました。この API はあらゆる HTML コンテンツの全画面表示に対応しており、開発者は楽しく魅力的な動画コンテンツやゲーム体験を提供できます。詳しくは Mozilla Hacks の記事 をご覧ください。Mozilla Japan 動画ギャラリー の HTML5 動画プレイヤーで実例を見ることもできます。
ページインスペクタ: ページ内のスタイル、フォント、配色、位置などを素早く簡単にテストできる新しい開発者向けツールです。選択した要素の HTML コードや CSS ルールを一目で把握できます。ページの HTML ドキュメント構造を確認しつつ、別の要素を次々に見ていけるようになっています。
スタイルインスペクタ: このツールを使えば、ページ内の選択した要素に適用されている CSS プロパティを確認し、値を動的に変更して、デザインを試しに変えてみることができます。詳しくは Mozilla Hacks の記事 をご覧ください。
CSS3 3D トランスフォーム: CSS を使って 2 次元の要素をアニメーションさせ、3 次元に変形することができます。サードパーティ製プラグインは必要ありません。詳しくは Mozilla Hacks の記事 をご覧ください。
タブは左端のパネルにサムネイルとして表示され、右側でフルサイズの Web ページを見ながら、すばやく切り替えることができます。左向きにスワイプすれば、タブを隠して全画面表示へ移行できます。
Firefox は、端末を縦横どちら向きに持った場合でも快適な Web 体験を提供します。画面を縦向きにすると、タブは左上のメニューに収納され、必要ないときは簡単に隠してページ本文に集中できます。
ロケーションバーの横にある新しいアクションバーメニューを使うと、Firefox の設定、アドオン、ダウンロードなどの一覧を開くことができます。アクションバーには、戻る、進む、ブックマークのボタンを配置し、操作性を向上しました。ブックマークボタンをタップすると、気に入ったサイトや Web アプリケーションのアイコンを Android のホーム画面へ追加して、ネイティブアプリケーションと同じように、簡単に Web アプリケーションを使うことができます。
開発者は Firefox に追加された新機能を使って、スマートフォンとタブレットを対象とした、楽しくインタラクティブなモバイル Web 体験を構築できます。今回のバージョンでは、HTML5 の input 要素から Android 端末のカメラにアクセスできるようになりました。この API を Web サイトや Web アプリケーションに実装すると、スマートフォンやタブレットに付属しているカメラを使って写真を撮ったり、バーコードをスキャンしたりといった操作を、ユーザがブラウザ上で直接行えるようになります。カメラに対応した input 要素のデモ を試してみてください。
Android 版 Firefox は HTML5 のフォーム検証 API にも対応しました。開発者は、独自のコードを書いたりサードパーティ製ライブラリを使ったりすることなく、ページ上のフォームに入力された値が、数字、メールアドレス、あるいは URL かどうかを自動的に検証できます。